ずしりと重いテーマながらも温かさにあふれる『ぼくの名前はズッキーニ』

2月10日から公開された『ぼくの名前はズッキーニ』。

少年イカールは、母親と二人暮らし。でも、父親が若い女性と家を出て行ってからは、ビールを飲んでばかり……。しかし、彼の過失で母親が亡くなり、さまざまな事情で親と暮らせなくなった子どもたちが暮らす孤児院で生活することになる。彼はイカールという名前だけど、母親から呼ばれていた「ズッキーニ」(野菜の名前で、母親の悪意が垣間見えるけれども)の名前のほうが大切で、そっちで呼んでほしいと周りに伝える。最初は孤児院のボス的存在から洗礼を受けるものの、次第に打ち解けていきーー。

幼児虐待や育児放棄といったずしりと重いテーマを扱いながらも、ストップモーションアニメゆえに、心が沈み過ぎない(ここ大事)。むしろ、人形たちの愛らしい姿に心温まるものがある。たぶん、私は実写だったら同じ内容の作品を見ることができなかった。

現代社会が抱える課題を人形アニメーションで丁寧に表現する。こうした手法があることにも驚くとともに、観終わったあとに、希望を持てる。そんな作品でした。

原作本もあります。

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