浮世絵も一緒に楽しめる「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」

ゴッホ

東京都美術館で開催中の「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」を見に行きました。

ゴッホは日本の浮世絵に影響を受けたという話は聞いたことはあっても、一体どんな部分で受けていたのかを私は知りませんでした。今回の展示では葛飾北斎や歌川広重などの浮世絵も一緒に展示され、浮世絵のどういう部分がゴッホの作品に影響を与えたのかをわかりやすく見せてくれました。

「アイリスの咲くアルル風景」や「麦畑と太陽」に見られる、画面の高い位置に水平線や地平線を取り、前景をやや見下ろすようにする構図は浮世絵の影響なのだとか。

また、展覧会のメインモチーフともなっている「花魁」は、もともとの渓斎英泉の花魁をそっくりそのまま模写するのではなく、別の浮世絵から引用したモチーフを背景に組み合わせ。さらに色彩も鮮やかなものを用いて、独自の花魁像を描いていました。どの仕事もそうですが、模倣しつつそこにオリジナリティを入れるのは普遍的なんだなぁとぼんやり思いました。

展覧会のなかで特にユニークだったのは、「恋人たちのいるラングロワの橋」を復元していたこと。これは参考資料では風景も描かれているのですが、作品として残っているのは恋人が描かれている部分のみ。それをゴッホの手紙をもとに、映画「ゴッホ〜最期の手紙〜」で日本人で唯一作品作りに参加した画家、古賀陽子さんが描いたそう。残っている資料から彼のタッチを模倣して復元を試みる発想に驚きました。

日本に来たことはないけれど、浮世絵版画に熱中し、なじみにカフェで展覧会まで開いたというゴッホ。なぜ日本でここまで愛されるのか、今回の展覧会を通じて、日本人の心にも通じる作品が多いからなのかなと私は感じました。

ゴッホ展 巡りゆく日本の夢

会期2017年10月24日〜2018年1月8日
会場東京都美術館
住所東京都台東区上野公園8-36
アクセスJR上野駅「公園口」から徒歩7分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅7番出口から徒歩10分、京成線京成上野駅から徒歩10分
電話番号03-5777-8600
開館時間9:30〜17:30(金曜・土曜は20:00まで。最終入館は閉館の30分前)
休館日月曜日(1月8日は開館)
料金一般=1600円、大学生・専門学校生=1300円、高校生800円、65歳以上=1000円

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