全編油絵で構成されたアートサスペンス『ゴッホ〜最期の手紙〜』

東京都写真美術館で上映中の『ゴッホ〜最期の手紙〜』。

郵便配達人の父を持つ息子アルマンは、父から1通の手紙を託された。それは、画家ゴッホが弟テオにあてた手紙。ゴッホは自殺したといわれているが、なぜ彼は自殺したのか。そもそも、彼は本当に自殺なのか。その真相を巡る物語。

この作品で驚くべきは、全編が油絵で構成されていること。

映画はまず、俳優たちが役を演じる実写映画として撮影された。俳優たちはゴッホの絵画に似せて作られたセットで、あるいは撮影後にCGアニメーションでゴッホの絵と合成させるためのグリーンバックを背景に演技を披露。それをとらえた映像は特別なシステムでキャンバスへ投影され、長期にわたる特訓でゴッホのタッチを完璧に習得した画家たちの筆で油絵に。各国から選ばれた画家たち(日本人画家、古賀陽子も参加)は各俳優の特徴を残しつつも、絵画に登場する人物の風貌や雰囲気をうまく混ぜ合わせ、動く肖像画へと生まれ変わらせた。

出典:公式サイト

作品を見ながら、まるでゴッホの絵画の世界に入り込んでいるかのよう。また、現在と過去では絵のタッチを変えていて、その見せ方にも驚かされました。

私はゴッホについて教科書の知識レベルで詳しい生涯のことは知らなかったけれど、それでもサスペンス風のストーリーと絵画の世界にぐいぐいと引き込まれていきました。ゴッホに興味がなくても、映画作品として一見の価値があります。

すでに上映が終了している映画館もあるので、気になる方はお早めに。

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