東京都庭園美術館「装飾は流転する」

装飾は流転する

11月に再オープンした東京都庭園美術館で開催中の「装飾は流転する」を見に行ってきました。

本展は「装飾」にスポットをあて、年齢や国籍もさまざまな7組のアーティストが多様な切り口で「装飾」を表現。衣服に限らず、写真や立体物、映像作品が展示されています。今回の展示はすべて写真撮影ができるのも特徴。

装飾は流転する

入ってすぐの美術館の玄関には、山縣良和の最新コレクション<Big Wreath Coat>「フラワーズII」2017年秋冬コレクションが展示されています。今回の展示で作品数が一番多いのが、山縣さんのもの。

装飾は流転する

2階への階段を上がると巨大な「神々のファッションショー」に迎えられ、ちょっとおどろきます。これは、ファッションの起源が「動物に向けて行ったショーであるという物語」に基づいているのだとか。

装飾は流転する

そして、「七服神たちのためのスタディ」も結構な迫力。呪祭性の強い装飾を構成するものの強烈さは見どころです。

装飾は流転する

系統は違いますが、こうしたこまごまとしたものを組み合わせて装飾する点に、私は増田セバスチャンの作品を思い出しました。

装飾は流転する

緻密なつくりで作品の詳細を事細かにじーっと見つめたくなるのがヴィム・デルヴォワの作品。

装飾は流転する

レーザーカット加工のステンレスの鋼だそう。

装飾は流転する

私が一番「興味深いな」と感じたのは、オランダの作家ニンケ・コスターの「オランダのかけはし」。

装飾は流転する

長崎の出島と日本の本州を表現し、円形部分が本州部分。ここには、七宝繋ぎや唐草模様など、彼女が東京で出合った伝統的な文様で構成されています。

装飾は流転する

そして、円の開きの部分にはオランダと交流のあった長崎の出島部分には、オランダの建物から引用された装飾を施しています。

触っちゃいけないのかな……と思っていたら、この作品は触ることも座ることもOKでした。

装飾は流転する

また、新館にある彼女のもう一つの作品である「時のエレメント」も座ることができ、それぞれで座り心地がちがうのもユニークです。

ほかにも、多種多様な作品があり、「装飾」の持つ意味の幅広さを感じられます。東京都庭園美術館は建物自体が美術作品のようなので、そのなかで作品に触れるのも貴重な体験に思います。

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