国立新美術館「安藤忠雄展」で仕事への姿勢に圧倒される

安藤忠雄展

月曜日も開館している国立新美術館で「安藤忠雄展−挑戦−」を見てきました。

構成は、「原点/住まい」「光」「余白の空間」「場所を読む」「あるものを生かしてないものをつくる」「育てる」の6つのセクション。

彼がいままでどのように建築と向き合い、そしてこれからもまたつくりだそうとしているのかが紹介されています。模型やスケッチ、ドローイングなど、200点近くの設計資料は、ご本人自身が展示する空間デザインを手がけたのだとか。

数多くの事例が紹介されていますが、一貫しているのは展覧会名にもあるように安藤忠雄さんにとっては「挑戦」だということ。

建築には、さまざまな条件や課題があります。時には、「そんな条件で本当にできるの?」と驚くようなことも。そうした逆境に対しても真摯に向き合い、そしていかにそれを乗り越えるか。むしろ想像力次第では、逆境もチャンスになりうることを証明しています。

安藤忠雄さんの建築家としての最初の10年は、設計の仕事を得るにはどうしたらいいのか、見つかっても厳しい予算や敷地条件でどう実現するかの連続だったといいます。

まずは建築を職業とすること自体が挑戦だったという点に、目の前の仕事とどう向き合い、自分なりの思いを実現していくかという考え方が大事だと気付かされます。

光の教会

展覧会では、「光の教会」のインスタレーションが撮影可能です。

装飾的な要素を排した空間に、壁に穿たれた十字の切り込みから差し込む光。光で十字架を表現する様子は、キリスト教徒ではなくても、その美しさに息を飲みました。

光の教会

そして、壁に穿たれているので、今日のような雨の日には雨が降り注ぎます。そうした部分に、自然との調和もあるのかなと思いました。

日常から非日常へと誘われるような感覚は、本物を見に行ったらもっと体現できるのだろう感じます。ほかの建築でも、安藤忠雄さんの建築は光がすごく印象的でした。徹底してモノをそぎ落とし、光だけが降り注ぐ。パリの「ユネスコ瞑想空間」は、中に入ったら気持ちがすっと落ち着きそうな印象を受けました。

記憶として人々の心の中で永遠に生き続ける建築をつくりたい

こうした思いは、特に教会の建築にあらわれていると感じました。また、次の言葉も印象的でした。

自分の仕事で何ができるか全力で考えたい。

安藤忠雄さんの挑戦の軌跡はまさにこの言葉通り。数々の設計資料から、こうした思いを強く感じる展覧会でした。

安藤忠雄

近くの21_21DESIGN SIGHT ギャラリー3では小規模ながら、21_21DESIGN SIGHTがどんな構想を経て現在の形になったのかが伺えます。こちらは10月28日までと会期が短いのですが、ぜひ合わせて見るのをオススメします。

安藤忠雄展−挑戦−

会期2017年9月27日〜2017年12月18日
会場国立新美術館
住所東京都港区六本木7-22-2
アクセス東京メトロ千代田線「乃木坂駅」6番出口直結、東京メトロ日比谷線「六本木駅」4a出口から徒歩約5分、都営地下鉄大江戸線「六本木駅」7出口から徒歩約4分
電話番号03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間10:00〜18:00(金曜・土曜は20:00まで。入館は閉館の30分前まで)
休館日火曜日
料金一般1500円、大学生1200円、高校生800円

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